こころにやさしいマヨルカ島への旅

#ヨーロッパ #暮らし #パイプなこ

2023/06/21491 Views

writer:パイプなこ
ライター・編集者。編集プロダクションで仕事をしたのち、イギリスで生活。現在は日本に帰国し、NPO「みんなのことば」にて子どもの芸術支援を軸に、フリーランスで活動中。

マヨルカは地中海に浮かぶ島。
ヨーロッパのハワイと呼ばれるこの島には美しい海や豊かな自然、歴史ある街並みや建物など、魅力がたっぷり。
今回は、そんなスペインのマヨルカ島についてお届けします。

島内の自然が心をフレッシュに

スペインの首都バルセロナから飛行機で約1時間半。
日本ではあまり知られていないマヨルカ島ですが、その美しい自然と趣のある小さな村々、そして島独特のゆっくりとした時間の流れが訪れる人々に癒しとパワーを与えてくれると、欧州では人気の休暇スポットです。

そんなマヨルカ島の1番の魅力は、なんといっても色鮮やかな大自然。
コバルトブルーの海、海岸線に力強く輝きながら咲く花々、太陽をたっぷりと浴びてしっかりとした緑に成長したサボテンなど、地中海性気候の暖かく、乾燥した気候が育むマヨルカ島の自然は色彩にあふれています。

なかでも島のいたるところで目にする柑橘類の木は、とても印象的。
温暖な気候を象徴するかのようなパワーあふれる濃いグリーンとたわわに実った果実のフレッシュな色は、人々の心に明るさを与えてくれます。

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ショパンが過ごした修道院

じつは19世紀の作曲家フレデリック・ショパンもマヨルカ島の温暖な気候と豊かな自然、そして癒しを求めてこの地を訪れたひとり。
彼はその当時、身体的な衰弱と心の傷を抱えていましたが、その回復の場として選んだのがこのマヨルカ島だったのです。

長旅を経てマヨルカ島の一番大きな街・パルマに到着したショパン。
その島の豊かな自然に、彼の心は奪われたとか。
残念ながらその後の滞在は雨が降り続いたうえにショパンの病状も悪化したため、ショパンがマヨルカ島での日々をどれだけ愛したかについては諸説ありますが、それでも祖国とはまったく違う環境のなかで、ショパンはいくつかの楽曲を仕上げ、また有名な「雨だれのプレリュード」も作曲したと言われています。

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ショパンが過ごした小さな村

そんなショパンにまつわる観光スポットが、マヨルカ島にはいくつかあります。

バルデモサ村にあるカルトゥハ修道院もそのひとつ。
ここはショパンが恋人のジョルジュ・サンドとともに暮らしたところ。
修道院にはショパンが使ったピアノや手書きの楽譜などが展示されていて、年間を通してショパン愛好家の訪問が絶たないそうです。

そしてこの修道院があるバルデモサ村は小さな、でもチャーミングな石畳の街。
緑も多く、ショパンファンだけでなく、自然が好きな方や家族旅行者にも人気があり、ショパンフェスティバルの開かれる時期には、たくさんの人がこの小さな街を訪れ、音楽の響きとともに心を豊かにする時間を楽しみます。

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カラフルな地元食材に出会うマーケット

マヨルカ島ではパルマはもちろん、さまざまな村で市場が開かれます。
そしてそんな市場に並ぶ地元の新鮮な野菜や果物、そして香辛料、ワインはとってもカラフル。
眺めて歩くだけで、心がワクワクしてきます。

村の人々と交流をするのも、マーケットを歩くときの楽しみのひとつ。
彼らの温かさと人間味あふれる人柄にこちらも自然と笑顔になり、片言の英語やスペイン語でも会話がついつい長くなってしまいます。

マーケット歩きに疲れたら、カフェでひと休み。
スペインらしい内装の店内で、マヨルカの伝統菓子・エンサイマーダをいただきます。
小麦粉・卵・牛乳でシンプルに作られたこのエンサイマーダ、職人さんの技術が問われるお菓子でもあるとか。表面がパリッとして、なかはフワッ。
口いっぱいに広がる美味しさに、またまた心が満たされていきます。
店先のテーブル席に座り、行き交う人を眺めながらコーヒーと一緒にこの甘いエンサイマーダをいただけば、旅のよい思い出にもなりますよ。

豊かな自然と文化、そして人々の優しさが訪れる人々に癒しと元気をもたらしてくれるマヨルカ島。
日本からは少し離れていますが、スペインまで旅行をした際には、ぜひ足を伸ばしてみませんか。
ゆったりとした時間の流れを楽しみながら、心が解放される旅が体験できるに違いありません。

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