ポルトガル 大自然につながる暮らし

#ヨーロッパ #暮らし #パイプなこ

2021/09/15312 Views

writer:パイプなこ
イギリス人の夫、息子と一緒に英国と日本を行ったり来たり。編集・ライターとして欧州の緑豊かな生活と日常をいろいろ発信している。

大地・海・空が印象的なポルトガル。
あちらこちらに自然公園や保護地区があり、雄大な自然がありのままの姿で残されています。

今回は、そんなポルトガルの首都リスボンの南に広がる、景観保護地区と地域の暮らしの話題です。

家族と自然がつながる生活のしかた

「わざわざ遠くに行かなくても、いつも海とマツ林に囲まれ、子どもたちは自然を満喫して育っています」と語るのは、リスボンの対岸から南に広がる「アリバ・フォッシル・ダ・コスタ・ダ・カパリカ景観保護地区」近くに住む、セルジオさん。

イギリスでしばらく生活をしたセルジオさん一家が、生まれ故郷であるポルトガルに戻るときに選んだ住処は、目の前に手つかずの自然が望める、この景観保護地区のすぐとなり。
「両親の近くに住みたい」と決めた場所だったそうですが、今では「アリバ・フォッシル・ダ・コスタ・ダ・カパリカ」のすばらしさに魅了され、大自然に囲まれながら、家族でポルトガルらしい暮らしを楽しんでいるそうです。

しかもこのエリアはサーフィンのメッカ。
セルジオさんは「自分の趣味の時間も大切にしたい」と、波乗りも楽しんでいるそう。
豊かな暮らしぶりが伝わります。

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奥さまはアパートのベランダで、ガーデニングも。
「種から育て、収穫できたものを子どもと一緒にお料理に使うのが楽しみ」と、毎日の食卓に欠かせないハーブやベリー類、そしてレモンの木を子どもたちと育てています。

目の前に広がる雄大な自然を背景に、自分たちの手で育てあげるベランダガーデニング。
都会に住む人には、夢のような環境です。

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手つかずの自然が暮らしを豊かに

この「アリバ・フォッシル・ダ・コスタ・ダ・カパリカ景観保護地区」は、約155ヘクタールもの面積を有する広大なエリア。
リスボンからアクセスもよく、周辺のビーチを含めると、砂浜が30キロにも伸びることから、リスボンっ子にも人気の場所なんだそう。

イベリア半島に自生する植物が大切に残され、手つかずの自然に出会えるところも人気の理由。

たとえば、ポルトガル原産のトウダイグサ科の「エウフォルビア・トランスタガナ」や、英語名で「ポルトガルのタイム」と呼ばれる、絶滅危惧種の「ティムス・カルノスス」は、この保護地区だからこそ楽しむことができる植物たち。
一年を通して、多種多様なイベリア半島らしい、そしてポルトガルらしい植物や木々が楽しめるようにと、遊歩道も整備されています。

海岸沿いの砂丘が内陸の農地に向かって進むのを防ぐために、断崖の上に作られたマツ林も見事です。
林の中を歩けば、マツの枝がまるでキャノピーのように広がっていることに気づきます。

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そして、その下には「ヒノキ」や「フランスカイガンショウ」、そして「ジュニパーズ・フェニケチア」や「ケルメスオーク」、「イチゴの木」などの低木、さらに下には「ケイワバラ」、「ロックローズ」などが重なりあい、その光景はまるで緑の美術館のよう。
ほかにも「カレープラント」や「ラベンダー」など、ハーブ類が見事に咲き誇るエリアもあり、景観保護区ではありますが、人間と自然が近い距離で調和できるように保たれています。

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大自然を身近に感じながらのゆったりとした暮らし

季節ごとにさまざまな表情を見せる「アリバ・フォッシル・ダ・コスタ・ダ・カパリカ景観保護地区」。
傍らでの生活には、いつまでも尽きない発見と学びがあり、その中で、子どもたちは自然になじみながら成長をし、親は自分の時間を楽しみながら、家族との対話を大切に生活をすることができる。

大自然を身近に感じながらのゆったりとした暮らし。
テレワークなどの普及で、生活のあり方がずいぶんと変わりはじめた今だからこそ、次の住まいの選択肢のひとつとして考えたいですね。

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