自分たちらしい等身大の住まい

子どもを育てるために、住まいの購入を決めたNさん。

ベビーカーを伴う電車移動に辟易し、車を所有するため、駐車場付きであることを絶対条件に設定。また自分たちの”身の丈”を良く考えた上で、管理費や修繕費のかさむマンションではなく、中古の戸建てを探すことに決めました。

さまざまなハードルを乗り越えて、憧れの”ウッドデッキのある暮らし”を楽しむご家族に話を聞いてきました。

子育てのための住まい

川崎市のNさん夫妻が新居に検討したのは中古の戸建て。
”庭のある住まいが欲しい”という要望ももちろんありましたが、”ベビーカーを伴う電車移動に辟易としていたこと”が正直な気持ちのようです。

車をメインの移動手段とする以上、「駐車場付き」であることが絶対条件になります。
また管理費や修繕費を支払うよりも、自分たちで手を入れながら予算をコントロールできる、中古の戸建てを選択しました。

戸建てを探し始めてから分かったことは、想像以上に自分たちの要望を満たす物件が少ないということ。
予算条件を満たして見つかる物件のほとんどは、庭のない3階建のペンシルハウスで、周囲をすべて隣の外壁に囲まれた、開放感のない設計でした。

ゴリ押しの営業にも疲れ果て、一度は諦めかけた住まい探し。
70㎡と小さい敷地ながら、南西の角地にのびのびと建築された2階建をネットで見つけ、新しい住まい探しがスタートさせます。

やっぱり難しい中古戸建て

早速内覧をおこなった物件は、築22年と比較的新しく、中も美しい状態だったため、前向きに話を進めてみることに決めました。

しかしその後、新居の生活に夢が膨らみつつある最中に、無許可で増築された物件であることが判明。
ローン控除どころか、融資審査の通過も難しく、検討を断念することになりました。。

最初の物件を泣く泣く諦め、次に検討したのは築35年の中古戸建て。
100㎡超の敷地に広い庭スペースのある2階建で、屋根の付いた地下駐車場も備わっていたことから、すぐに購入の検討をスタートしました。

しかし、ネックとなったのはその地下駐車場。
完成から35年が経過した擁壁は老朽化し、建築の記録も残っておらず、安全性が担保できないことに加え、構造的な問題から融資が難しいことが分かり、またもや見送りの結果となってしまいました。。。

（写真）最初に検討を進めた中古戸建て

運命の物件

すっかり諦めムードが漂う中、出会いはやってきました。
運命の物件は、100㎡超の敷地に庭の付いた、2階建ての中古物件。
以前の2件とは異なり、築年数も19年と浅く、安全性も融資も問題となることはなさそうです。

しかし、今回は間取りが問題となりました。
LDKは12.5畳しかなく、隣室の和室とは壁で区切られ、ダイニングの窓がとても小さく、全体的に狭くて暗い印象の空間が広がっていました。
早速リフォームを検討しますが、ハードルとなったのが「ツーバイフォー工法」。
手を加えることを嫌がるリフォーム業者がとても多く、声がけした業者すべてから断られるという、信じられない結果となってしまいました。

そんな時に、Nさん自身で見つけてきたのが、現在も外構等でお付き合いが続いているリフォーム業者です。
できないと思っていた窓の追加や壁の撤去など、親身に、さまざまな方法を検討してくれた結果、LDKは約20畳の大空間となり、3方向に窓のついた、明るく、開放的な空間に生まれ変わりました。

今の3人の定位置は、夫妻がソファーに座り、リビングを走り回る我が子を眺めるというもの。
快適な床暖房に包まれながら、窓に望む緑が目に入った時、ふとした幸せを感じるそうです。
リビングに接続する庭スペースには、念願の大きなウッドデッキを設け、夏にはプール遊びや家庭菜園にもチャレンジしています。

（写真上）以前の和室スペースをリフォームして大空間リビング
（写真下）念願のウッドデッキでオープンエアのランチタイム

自分たちらしい住まいとは

Nさんが自分たちらしい住まいを手に入れた要因として、”仲介担当者”の話も出ました。

私たちと出会う前、数社と話をしていたようですが、いろいろなエピソードが出てきました。
”ネットで資料請求したのに関わらず、呆れるほどの電話攻撃に嫌気が差してしまった話”、”内見で迷子になり、2時間近くの単なるドライブになってしまった話”、”「N様くらいの年収であれば、みなさま1億程度のマンションを買われていますよ」と同年代の女性スタッフに無責任な言葉をかけられた話”...。
聞く分には笑い話ですが、私たちもしっかり気を付けなければいけません　笑。

家を購入して本当に良かったと幸せそうにおっしゃるNさん。
今後とも、どうぞ長いお付き合いをお願いいたします。